時代

19歳のときだったか、それとももうはたちになっていたかな、ホイットニー・ヒューストンの "Saving All My Love For You" のドーナツ盤を買ったのは。TVの音楽番組で彼女の歌を聴いて、感動して、タワーレコードまで買いに行ったんだったっけか。

 

ちなみに「ドーナツ盤」てのはアナログのシングル盤の事。ていうか今の若い人には「シングル盤」から説明しないといけないだろうか(笑)。

 

僕が高校に入った年に、最初の「CD」が市場に出た。ここでいきなりレコードの主力がアナログからCDに切り替わったわけではなく、この後何年かかかって少しずつCDのほうにウェイトが置かれていき、アナログが姿を消していく事になる。

ホイットニー・ヒューストンという人はちょうどこの時期にデビューした、て事になるんだね。

"Saving All My Love For You" も好きだが「この人スゲェな」と思ったのは "How Will I Know" を聴いた時だったなあ。どちらも1stアルバムの収録曲なのでアルバム買っちゃえば良かったんだが金なかったんだよ当時(笑)。他にも欲しいレコードはあったし。

 

あの頃アナログレコードにとって変わろうとしたCDも、今やネット配信にとって変わられようとしている。「TVの音楽番組で耳にした曲のレコードを店に買いに行く」っていう消費行動ももう古いよな(笑)。…もうロクな音楽番組ないしさ。

あ、意外とラジオは今でも聴いてる。ネットを利用するようになってから改めてよく聴くようになったかなあ。で、気になった音楽があったら検索してダウンロード購入するか、CDポチるか。

何にしろ結局、店行かないんですわ(笑)。田舎住まいだと家の近くにCDショップがない、という問題もあるんだけど。

 

こうして見ると、あれから随分変わったなあ、と思う。

別に、それを寂しいとは思わない。時代が移り変わった、というだけ。

だが、時代は移っても変わる事なく良い歌を歌い続けて欲しいと願っていた歌手が早世した事は、とても寂しい。